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想いを形にする

こんにちは。所長の辻です。

以前、創業するにあたって、想いの重要性を述べましたが、今回はその想いを形にするためのお話をできればと思います。

まず創業するにあたっては

・資金調達方法

・商工会や商工会議所などの支援機関

・銀行、信金、信組などの金融機関

・信用保証協会

との連携が必要です。

私の場合は

・資金調達:長野市創業支援資金

・支援機関:長野市商工会

・金融機関:某金融機関

にしました。

無論資金調達の方法としては政策金融公庫の新規開業資金や金融機関独自のものもあったりしますが、長野市在住であれば、この長野市創業支援資金が一番金利が安いので計画書がしっかりしたものであれば、比較的審査が通りやすいと言うのがあります。

また私の場合、担当して頂いた経営指導員の方が素晴らしい方だったので、この開業までたどり着ける事が出来ました。

 

創業計画書を書くにあたっては簿記の知識があると非常に楽になると思います。

日商簿記3級、できれば2級くらいまであると、やり易いかと思います。

構成内容と致しましては

・前半:自己紹介、創業にあたっての動機などの作文がメイン

・後半:損益計算書や貸借対照表をベースにした書類作り

と言う感じになります。また数字の部分では根拠を示す必要がありますので

・いくらの売り上げになるのか?

・どれだけ投資するのか

・どれだけ出費が必要となるのか

・等々

こう言う感じで数字を出していき、その根拠を示す必要があります。

当然ながらその根拠を示すためにはマーケットリサーチを行う必要がありますし、色々存在するデータを基に作り上げる必要性があります。

これらを支援するのに当たって経営指導員や渉外担当者の方がいらっしゃるので、素案を作ってご相談に行くと話が進みやすくなります。

 

ただ、創業にあたって重要になるのが

・経験

・経験を裏付けるための資格

これらがないとハードルは高くなるかと思います。

経験もなく、資格もない場合はほぼ全額自己資金で行う必要があります。

私の場合は幸いにして10年以上のシステムインテグレーターや社内SE、28年間在仏生活の経験がありましたのでなんとかなりましたが、無かった時を考えると想像を絶します。

多分、資金調達の時点でつまづくので多くの方が萎えてしまうと思います。

 

よく、一つの業界に3年くらい居続けよと言われますが強ち間違いではないと思います。

ただ、どうしても独立したいと言う方はなんらかのスキルを伸ばし、例えばYoutuberみたいなクリエイティブ系やアプリ開発のような初期投資が少ないものから手を出すと言うのも一つの手かもしれません。

どちらにしても、いきなり高額な融資を求めても裏付けになるもの=返済能力に?がつくと信用保証協会や市役所から色々経営指導員の方や渉外担当者に質問が行くのでそれを避けるためにも職歴とは言いませんが、裏付けできる経験、実績を一つでも手につけておいた方がいいでしょう。

 

独立すると言うことは自分で全て行うと言うことですので、時間があれば一つでも多く自分を高める行動をとることで道は拓けます。言うは易く行うは難しですが、独立を希望したい方は決して諦めずに挑戦して下さい。私もこの独立を考えてから6年以上経過しています。決して安楽な道だったとは言えませんが、独立することであなた自身の時間が得る事ができます。これは収入以上に大きなものです。今までは出勤する→与えられた仕事をこなす→帰宅すると言うのがあなた自身の裁量で決められます。無論その分果たすべき責任も大きくなりますがやりがいは確実に高まります。

 

もう一度言いますが、独立したいと言う方は諦めず、何度でもチャレンジしてください。そうする事で何が足りないのか、何をすればいいのかが見えてきます。諦めたらそこでお終いです。必ず道は拓けますのでチャレンジ精神を持って行動して下さい。私の様な者でも最終的には独立に繋げられたのですから。平坦な道ではありませんでしたが、開業届を出した時の喜びは格別です。またその後のモチベーションも高く維持できます。高まらない日は無理せずに休んでください。あなた次第で休みを取る事が可能なのですから。独立後は売り上げも大事ですが、それ以上に自分自身のモチベーションがどれだけ高く維持できているかによって熱意などが変わってきます。それだけ、想いというのは重要だということはご理解いただければと思います。